皆さんこんにちは!博士学生のtakkuuです。今回は研究室訪問についての記事です。
僕自身、学部生の時の研究室訪問を入念に行ったおかげで、充実した研究生活を送ることができています。
当記事では、訪問前の事前メールの書き方から、当日するべき質問や見るべきポイントを紹介します!
はじめに ー 研究室訪問って必要? ー
研究室選びで重要なのは、実際の雰囲気や指導スタイルを自分の目で確かめることです。
研究室の公式HPや口コミだけでは、教授の指導方針や先輩・同期の人間関係、研究の進め方などの細かい部分までは分かりません。そのため、興味のある研究室があれば、実際に訪問して直接話を聞くことが大切です。
研究室訪問を通じて、「自分に合った環境かどうか」 を判断できるだけでなく、教授や先輩と話すことで研究内容への理解も深まります。しかし、訪問前の準備が不足していると、貴重な機会を十分に活かせないこともあります。
この記事では、研究室訪問の申し込み方法や準備すべきこと、当日のポイント、訪問後の振り返りまでを詳しく解説します。後悔しない研究室選びのために、しっかり準備をして訪問に臨みましょう!
研究室訪問の事前準備
研究室訪問を成功させるためには、事前準備がとても重要です。
教授や先輩から有意義な情報を得るために、しっかり準備をして臨みましょう。ここでは、訪問の申し込み方法、事前に調べておくべきこと、当日の持ち物について解説します。
訪問の申し込み方法 基本はメール!【例あり】
研究室訪問は、基本的に教授や研究室の連絡先にメールで申し込むのが一般的です。
以下のようなポイントを押さえて、簡潔かつ丁寧に連絡しましょう。
- 件名:「〇〇大学〇〇学部の〇〇です(研究室訪問のお願い)」
- 挨拶・自己紹介:「初めまして。〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。」
- 訪問の目的:「〇〇研究室の研究内容に興味があり、配属を検討しているため、直接お話を伺いたいです。」
- 希望日程:「ご都合の良い日時がございましたら、ご教示いただけますと幸いです。」
- 締めの挨拶:「お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。」
教授によっては、すぐに返信が来る場合もあれば、数日かかることもあります。
先生方は一日に大量のメールをやり取りをしているため、埋もれてしまうこともあります。1週間経っても返信がない場合は、軽くリマインドのメールを送るのも良いでしょう。
またこちらの記事も大学教授のメールの書き方を参考になります!
事前に調べておくべきこと
訪問前に、最低限以下の情報をチェックしておくと、スムーズに質問ができ、教授や先輩から有益な話を引き出せます。
さらに、事前に調べてくる学生は先生方の視点からも好印象を与えるので一石二鳥です。
いかに事前に調べておくべきチェックリストをまとめました。
特に、「教授の最近の研究テーマ」について事前に把握しておくと、質問の幅が広がり、研究への関心をアピールできます。
持ち物チェックリスト
訪問当日は、必要な持ち物を忘れずに持っていきましょう。次のチェックリストを確認しておきましょう。
身だしなみなどはそこまでかっちりする必要はありませんが、清潔感を意識した服装にしましょう。
しっかり準備をしておくことで、訪問当日に焦ることなくスムーズに情報収集ができます。 研究室訪問を最大限に活かすために、準備を万全にして臨みましょう!
研究室訪問当時のポイント
研究室訪問当日は、実際の雰囲気を確認し、教授や先輩から貴重な情報を得る絶好のチャンスです。事前準備を活かし、訪問を有意義なものにしましょう。
研究室選びは就活や進学などの、あなたのこの先の人生に大きく影響を与えます。
こちらの記事にも研究室選びのポイントを解説しています!
当日注目すべきポイントや質問例、注意点について解説します。
ポイント①:研究室の雰囲気を観察 (教授・先輩・同期の関係性)
訪問時にまず意識したいのは、研究室の雰囲気です。以下のポイントを観察すると、研究室の実態がよくわかります。
見学だけでなく、先輩学生と話す機会があれば、率直な意見を聞くことも大切です。先生とだけ話して終わりになりそうであれば、学生の方とも話したい旨を伝えましょう。メールで先にお伺いを立てておくとより確実になります。
ポイント②:質問は事前に考えよう
訪問時には、教授や先輩に質問することで、研究室の実情をより深く理解できます。
教授への質問例は以下のようなことを聞くとよいでしょう。
- 「この研究室では、どのような研究テーマを扱っていますか?」
- 「研究の進め方や指導のスタイルを教えてください。」
- 「学会発表や論文執筆の機会はどれくらいありますか?」
人間は興味を持たれるということに喜びを覚える生き物ですので、積極的な質問を心がけましょう!
続いて、先輩への質問例です。
- 「研究の進捗管理はどのようにされていますか?」
- 「教授とのコミュニケーションは取りやすいですか?」
- 「就職・進学の実績について教えてください。」
教授には聞きにくい質問 (ブラックかどうかなど) は、先輩にこっそり聞くのがコツです!
ただ、自身が所属している研究室がブラックかどうかは完全に「人による」ので、できるだけいろんな先輩の意見を聞くことが重要です。
また、「ブラックかどうか」は直接的すぎて不快に思われる先輩も一定数いるので、教授の人柄は?やどのような生活スケジュールですか?など間接的な質問にするのが無難です。
ポイント③:学生部屋は要チェック
意外と思われるかもしれませんが、「学生部屋」も研究室訪問の際に重要なチェック項目です。
学士でおよそ1年、修士課程や博士課程まで進学することを考えると、数年間はほぼ学生部屋に居るといっても過言ではないです。そのため、学生部屋の雰囲気や机がキレイか、整理整頓はされているかなどは注意してみておいた方がいいです。
経験談だと、デスク周りが散らかっている先輩の私物が自分のデスクに置かれたり、共同スペースが雑に扱われ掃除させられる羽目になったり、人間関係が悪化する原因にもなり得ます。
汚いデスクが多い研究室は、それだけだらしない先輩がいる可能性も高くなるということなので、当日は目を光らせておきましょう!
訪問後の振り返りと最終判断の仕方
研究室訪問が終わったら、できるだけ早いうちに振り返りを行い、「本当にこの研究室に入りたいか?」 を考えましょう。
訪問時の印象だけで決めるのではなく、冷静に情報を整理し、いくつかの研究室を訪問して比較したうえで、将来を見据えた判断をすることが大切です。
訪問後にはメモを取ろう
訪問中に感じたことや得た情報を整理し、研究室の良い点・気になる点を書き出してみましょう。以下のチェックポイントを参考にすると、より客観的に評価できます。
- 教授の指導スタイルは自分に合っているか?
- 研究テーマに興味を持てるか?
- 先輩や同期の雰囲気は良かったか?
- 研究環境や設備は十分に整っているか?
- 就職や進学の実績は納得できるものか?
- ブラック研究室の兆候はなかったか?(過度な労働時間、指導の厳しさなど)
自分の研究生活を想像しながら、「この環境で数年間過ごせるか?」を考えることがポイントです。
研究室の比較ポイント
上の比較項目を点数付けを行って定量的な比較を行いましょう!これの比較が研究の第一歩になること間違いなですし
研究室選びは単なるスペック比較ではなく、自分が快適に研究できるかどうかも重要なポイントになります。
研究室選びの最終判断の仕方 (最後は直観も大事!)
最後に研究室を決定する際には、以下の3つの多角的に考えるとよいでしょう。
- 自分の将来像と合っているか?
→ 研究を続けたいのか?就職を重視するのか?自分の目標と合致する研究室かどうかを見極める。 - 研究を進めやすい環境か?
→ 指導方法、設備、人間関係を総合的に判断し、ストレスなく研究できる環境かどうかを確認する。自身のやりたいことができても人間関係で悩むということは悲しいことです。 - 直観も大事にする
→ 研究室の雰囲気や教授・先輩との相性は、数年間の研究生活に大きく影響します。「ここなら頑張れそう、活躍できそう」と思える研究室を選ぶことが大切です。
まとめ
研究室選びは、今後の大学生活や就職にまで大きな影響を与える重要な決断です。研究室訪問を通じて、教授の指導スタイル、研究テーマ、先輩や同期の雰囲気、設備や研究環境など、多くの要素をしっかりと確認することが大切です。
訪問後は、得た情報を整理し、自分の目標や価値観に合った研究室かどうかを慎重に判断しましょう。指導方針や研究内容の魅力だけでなく、研究の進めやすさや人間関係も考慮することで、より充実した研究生活を送ることができます。
最終的には、データや比較だけでなく、「ここで頑張れそう!」という直感も大切です。焦らず、自分に最適な研究室を選び、充実した大学生活を送りましょう!
コメント